Prune.

好きなことを好きなだけ。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「平坦な戦場」を生き延びていくために―岡崎京子「リバーズ・エッジ」をめぐって

【この記事は一部ネタバレを含みます】 先日映画化された、岡崎京子「リバーズ・エッジ」を早速観に行ってきた。実は原作の漫画本は少し前に買ってはいたものの、あえて読んでいなかった。というのも「ジオラマボーイ・パノラマガール」あたりから岡崎京子を…

【短編小説】あるソルナ・セントラムでの邂逅をめぐって

ソルナ・セントラムの地下鉄駅を電車は既に通り過ぎていた。気づいた頃にはヤコブの目の前に座っていた三十代後半くらいのいかにも高価そうなコートを羽織った婦人も、電車を降りてしまっていた。 彼があの日彼女に出逢ったのは、このソルナ・セントラムの地…

【短編小説】消失した「ある都会」をめぐる語り

あの光。摩天楼。神々しいネオンの灯り。「ある都会」について話して欲しいと頼んだとき、彼女はそんな言葉を口にした。ある都会―既に消失してしまい、今では空想の都市として語られている―はそれはもう素晴らしいところだったようだ。 不幸なことに、僕が生…

世代的な、国家的な、ジェンダー的な個

折に触れて自分について考えるとき、よく思うことがある。それは自分は主体的で自由な存在だと思っていても、そんなことは全くなくて、かなりの割合で外部の影響を受けまくっているということ。 タイトルで「世代的な、国家的な、ジェンダー的な個」と書いた…

On the way back home,

I was on the way back home. Many cars come and come, some bicycles go somewhere with a very high speed. At that time, I was listening to"My Red Shoes Story" by Flipper's Guitar as a very high volume. Oyamada sings "I make up my mind!" Oh, …