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Travel Diary: UCバークレー留学記 (4) [日本に帰りたかったりする今日この頃]

ここ数日、やけに日本に帰りたくて仕方がない日々が続いている。前よりも英語はだいぶ話せるようになった気がするし、聞き取りも随分まともになった気がするが、帰りたさは何故か増していくばかりだ。

昨日は香港人のクラスメイトと日本料理店に行ったのだが、その友達も香港が恋しいと嘆いていた。毎日カレンダーを見て、あと何日残っているかカウントダウンしている話になり、自分と状況が同じで笑った。その友達はバークレーに来る前にオーストラリアに留学していたのだが、その時にそんな気持ちにはならなかったという。やはり国でも向き不向きがあるのだろうか。

さて、ホームシックとかそういう言葉を使うのは格好悪いが、事実僕は今そんな感じだ。渡米してから、日本の良さを実感する機会が本当に多かった。

例えば、僕が今毎日を過ごしているバークレーには自動販売機が路上にほとんどない。大学構内にはいくつか自動販売機があるものの(クレジットカードが使えたりするところは便利だ。ただ日本でもSuicaが使える自販機が多いので同じかもしれない。)種類が6種類くらいしかなかったり、紙幣を入れても両替しなさいと表示がされ、使えなかったり。値段も日本で150円くらいのものが200円くらいで売られている。

食べ物もそうだ。日本、とりわけ東京には世界各地からあらゆる食べ物が集結してくる。先週末、サンフランシスコ湾岸沿いの有名レストランに現地で知り合った友達とご飯を食べに行ったのだが、そのレストランが東京にも支店を構えていたことをあとから知り驚いた。サンフランシスコでしか食べられないのだから多少高くてもと思って食べたのだが、なんだ東京にもあるじゃないかと。東京は食べ物に関しては本当に何も困らない街だと感じた。むしろ東京にはチップ文化(米国では文化としてトータル金額の15%〜20%の金額をチップとして残していかなければいけない)がないから、東京の方が安く済むのではないかと思ったりもする。

橋についての話もしたい。先週末のサンフランシスコ観光で、ゴールデン・ゲート・ブリッジにも行ってきた。全長3kmの長い長い橋だ。夜に行くと景色はこんな感じ。

Golden Gate sunrise

一方、こちらは東京のレインボー・ブリッジ。長さはわずか800m。ゴールデン・ゲート・ブリッジと比べると遥かに短い。同じく夜の景色はこんな感じだ。

Rainbow Bridge, Tokyo

ゴールデン・ゲート・ブリッジの規模は巨大だし、東京のレインボー・ブリッジのようなバブル的な煌めかさはない。大人しいが、歴史を感じさせる赤色の橋だ。

ただ、どんなに規模が大きくても、歴史的でもやっぱり僕はレインボー・ブリッジが好きだと答えてしまう。人工的でスケールが小さいと言われても。この写真からは東京タワーが向かい側に見える。スカイツリーが建っても東京のシンボルは今でもやっぱり東京タワーだ。今僕がホームシック気味だからこそ、そう思ってしまうのかもしれない。でも虹色に輝く橋と高層建築物の間から見える東京タワーを見てしまうと、やっぱり東京は素敵な街だし、帰りたい場所だと思えてならないのだ。例え、東京が生まれ育った街ではないとしても。(事実僕は東京生まれでもなんでもない)

あらためて新宿、渋谷、銀座、丸の内、お台場、浅草、秋葉原…と数限りない魅力的なスポットをあれだけの近さで集結させた東京はすごいと思うし、都市開発や都市計画に興味がある自分としてはとても気になるところなのだ。

もちろんまだ僕自身がサンフランシスコの微々たる部分しかしらないから、そういうふうに思ってしまうのかもしれない。まだ4週間あるので、その間にサンフランシスコをもう少し巡ってみたいと思う。ただ最近は日本が恋しくて、日本食を食べに行ったり、日本の音楽を聴いたりとあまり活動的な気持ちになれないでいる…。せっかく渡米したのだから色々行かないと勿体無いという気持ちはすごく分かる。どうしようかと迷いながら、結局はこのブログを書いている。